セクシャルハラスメント(セクハラ)の予防
セクハラとはセクシュアルハラスメントの略称で「性的嫌がらせ・性的おびやかし」を指します。
「立場を利用し性的な関係をせまる」「卑猥な冗談を言う」「女性従業員の肩や腰に触る」など、性的な言動で不快感や屈辱感を抱かせたりして、相手の人格や個人としての尊厳を傷つけることをいいます。
職場においてセクハラが起こると、被害者の心身に悪い影響が出て職場の運営に支障がおきます。
それを繰り返すことによって就業環境が著しく悪化します。
また、被害者が退職に追い込まれることがあります。更にセクハラ裁判になると会社側の賠償問題も起き、会社の信用が著しく下がるばかりか、今度は加害者が退職することもあります。
このようなセクハラが起こらないように、未然に防止する必要が会社にはあり、法律でも男女雇用機会均等法の第21条で、セクハラ防止の為の雇用管理上の必要な配慮を事業主に対して義務付けています。
これは、職場において行われる性的な言動により女性労働者が不利益を受けたり、就業環境が害されることについて、事業主は防止のために雇用管理上必要な配慮をしなければならないという内容で、つまり、適正なセクハラ防止措置を予めとっておかないと、使用者にも責任が生じるということです。
実際、民事裁判で加害者はもちろん、使用者も法的責任を問われるケースがあるようです。
※千葉セクハラ(自動車販売会社)事件 平成14.3.30 東京地裁
京都セクハラ事件 平成14.4.16 京都地裁
上司のセクハラと使用者責任も問われました
《セクハラの事例》
どんなことがセクハラになるのかを理解しておくことが大切です。
職場で次のような態度を取られたり、言われたりしたら、これはセクハラの部類にはいります。
もし、このようなセクハラ行為を受けたら、まず会社の相談窓口や上司に相談しましょう。
この場合、相談窓口が無い場合は、会社に作ってもらう様に要望することも必要でしょう。
言葉によるセクハラ
- 「胸が大きくなったね」など卑猥な言葉、冗談を言う。
- ハゲとチビとかの身体的特徴に触れる言葉を言う。
- 女なんだから・・・、生理中なの?とかの性差別用語を使う
行動によるセクハラ
- ジロジロと体を舐めまわすように見る。
- 執拗に食事やデートに誘う。
- 立場を利用して性的関係を強いる。
- 背後を通る時に身体に触れる
- 執拗に電話やメールをしたりつきまとう
その他のセクハラ
- 職場にヌードポスターなど性的な写真や絵を目に付く所に張り出す。
- 私生活上の個人的な性に関する噂や秘密を意図的に流す。
- 飲み会の席で抱きつく、触る、肩を組む。
就業規則の服務規程で、セクハラ防止規定をきちんと定めておきましょう。
就業規則の懲戒規定にもセクハラ行為を懲戒対象と明記しておくことも大事です。
また、「性的な相手を不愉快にさせる言動」といっても、どうやら言う人によって受け取り方の個人差があるようです
言う人により、セクハラになったりならなかったりする事もあるのですが、同時に別のガイドラインを作成し、何がセクハラ行為にあたるのかをしっかり解説し明確にしておくことも必要です。
ガイドラインは朝礼などで主旨を説明しながら全従業員に配布し、部や課ごとのミーティングで内容について深く周知していく必要があります。ここまでしないでセクハラはいかんと言っても、具体的な所がわかりません。
どういう行為がセクハラなのかを知ることで未然な防止につながりますし、女性従業員自身がセクハラ行為を理解できますので、不必要な我慢をしなくてもよくなります。
さらに、会社の中に総務部などに「セクハラ相談窓口」を作り、駆け込み寺として女性従業員が相談できる部署も、設置しておきましょう。この時、相談窓口となる人は女性従業員の方が同性として相談しやすいでしょう。
このように、女性を守る意識の高い会社は、当然モラル意識も高まりますので秩序ある職場形成にもつながります
当事務所ではセクハラ防止策を盛り込んだ、リスクマネジメント就業規則の作成サポートをしております。
|
会社のメンタルヘルス対策はこうする |
知っておきたい知識 |
パワーハラスメント(パワハラ・職場のいじめ)の予防 |